インプラント治療とは?

インプラントとは人工歯根療法とも呼ばれる治療法のことで、天然歯根の代用として、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、そこに人工の歯を取り付けるという治療法です。
現在使われている歯科用インプラントの多くはチタンで出来ています。
チタンは長年の臨床研究の結果、歯肉や骨と相性が良く、金属でありながら、骨と直接結合する特徴を持っているので、顎の骨にしっかり結合することが証明されています。
インプラントにチタンが用いられるのは、金属アレルギーの人にも安心だからです。
インプラント治療の流れは、だいたい以下の通りです。
最初に問診、診断、必要に応じてCT検査などを行い患者の健康状態を把握します。
この後綿密な治療計画を立てます。
1次手術として顎の骨にインプラントを埋める手術を行います。
手術は局所麻酔でおこないます。
治療期間は、下あごの場合は通常3ヶ月,上あごは4ヶ月程度の期間かかります。
この期間はインプラントと顎の骨が結合するために非常に重要となります。
2次手術として1次手術で埋めたインプラントに上部の部品を固定する手術を行います。
このあと人工の歯を入れます。
歯を入れた後は、定期的にメンテナンスをしていきます。

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インプラント治療のメリットとは?

インプラントのメリットは、自分の歯と同じような感覚でものを噛むことができるようになることです。
インプラント治療をした後は、噛む力が天然の歯の80%位まで回復して、違和感はほとんどなくなります。
インプラントが最善の治療法といわれる一番の理由は、失われた歯根まで回復できる唯一の方法だからです。
入れ歯では、どんなに良く出来たものでも天然の歯の3分の1程度の噛む力しかありませんが、インプラントだとアゴの骨に埋まったインプラントが骨としっかり結合しているため、噛む力は天然歯と同じくらいに回復します。
噛む機能が回復するので、食べものにおける制限が無くなり、食生活で不自由な思いをすることなく、何でも好きなものを食べられるようになります。
入れ歯の場合でも、インプラントを固定源にすることで、しっかりと基礎が固定されるので、普通の入れ歯のようにずれたり、食べ物が詰まったり挟まったりして痛い思いをすることもなくなります。
インプラントは外見が自然な歯とほとんど同じで、見た目は自分の歯とほとんど同じくらい、キレイに仕上がります。
インプラントが顎の骨に力を加えるため、アゴの骨がやせるのも防いでくれます。

インプラント治療のデメリット部分も理解しておきましょう

インプラント治療は良い面も多いのですが、万人に合う治療法とは言い切れません。
インプラント治療に適さない人もいるのです。
以前は糖尿病・高血圧・心臓病・肝臓病・脳梗塞後遺症・骨粗しょう症・歯周病などといった症状のある人は、インプラント治療ができないと言われていましたが、現在はこれらの病気がコントロールされている状態であればインプラント治療は可能となっています。
それでもインプラント治療の成功率はおよそ97%だと言われ、100%ではありません。
失敗の原因となるのはインプラントと骨が結合しないためです。
これは人間の身体が持つ拒絶反応によるものだと考えられています。
身体がインプラントを異物だと判断すれば骨と結合しなくなります。
インプラント治療手術が成功するかしないかは、術後1〜2週間で決まると言われています。
そのため抜糸までの1週間の間に数回通院しなければいけません。
その後のメンテナンスも重要です。
インプラントは術後のメンテナンスを怠ると、天然の歯以上に歯周病になりやすく、インプラント自体が使い物にならなくなってしまうので、医師の指示に従った正しいケアを心がけましょう。

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